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「美容室でトリートメントをする意味ってあるのかな?」
「結局、どれを選べばいいの?」そう感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、美容室のトリートメントは、自宅で行うケアでは到達できないレベルで髪の悩みを解決してくれるんです。
豊富な種類があるからこそ、自分の髪質や悩みに合わせて選ぶことが大切。
この記事では、美容室で受けられるトリートメントの種類から、その選び方、そして気になる効果まで、美容師視点で詳しく解説していきます。
あなたにぴったりのトリートメントを見つけて、理想の髪を手に入れましょう。
美容室トリートメントの基本:自宅ケアとの決定的な違い
美容室で行うトリートメントと、市販のトリートメントやヘアマスクを使った自宅ケア。
同じ「トリートメント」という名前でも、その効果や目的には大きな違いがあります。
この違いを理解することが、美容室トリートメントの魅力を知る第一歩です。
プロフェッショナルな成分と濃度
美容室のトリートメントは、高濃度の有効成分が配合されているのが特徴です。
美容師がお客様の髪質やダメージレベルを見極め、髪の内部から外部まで、必要な成分を効果的に浸透させることができます。
例えば、ダメージを受けた髪の内部に直接働きかけるケラチンやコラーゲン、髪の表面を保護するセラミドなどが、市販品よりも高い濃度で配合されていることが多いです。
専門的な施術プロセス
美容室では、ただトリートメント剤を塗布するだけでなく、専門的な施術プロセスを踏みます。
加温器やスチーマーを使って成分の浸透を促したり、髪の内部にトリートメントを定着させるための特別な技術(超音波アイロンなど)を用いることもあります。
これらの工程は、自宅では再現できないプロならではの技術であり、トリートメント効果を最大限に引き出すために不可欠です。
持続性と即効性
美容室のトリートメントは、自宅ケアに比べて効果の持続性が高い傾向にあります。
髪の内部にしっかりと成分を定着させるため、数週間から1ヶ月程度効果が持続するものも多く、髪の毛の根本的な改善を目指せます。
また、施術直後から手触りや見た目の変化を実感できる即効性も魅力の一つです。
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種類別解説:あなたの髪に合うトリートメントはどれ?
美容室のトリートメントは多種多様で、それぞれ得意とする髪の悩みや効果が異なります。
ここでは代表的なトリートメントの種類と、それぞれがどのような髪質・悩みに適しているかをご紹介します。
- システムトリートメント(多段階式トリートメント)
- 特徴: 複数のステップ(3〜5段階が一般的)に分かれており、それぞれの段階で異なる役割を持つ成分を塗布することで、髪の内部から外部まで多角的にアプローチします。
- 効果: ダメージ補修、髪の強度向上、ツヤ感アップ、手触りの改善など。
- おすすめ: カラーやパーマによる深刻なダメージ、ごわつき、パサつきが気になる方。
髪全体の状態を根本から改善したい方。
- 酸熱トリートメント
- 特徴: グリオキシル酸などの酸性成分と熱(アイロン)の力で、髪の内部の結合を一時的に整え、うねりや広がりを抑制します。
- 効果: 髪のうねり・広がり改善、ツヤ感向上、まとまりやすさアップ。
縮毛矯正ほどのストレート感はないが、自然なまとまりが欲しい方。 - おすすめ: 髪のうねりや広がりが気になるけれど、縮毛矯正をするほどではない方。
ダメージを抑えつつ、まとまりが欲しい方。
- 水素トリートメント
- 特徴: 水素の抗酸化作用を利用し、髪のパサつきやくすみの原因となる活性酸素を除去します。
- 効果: 髪の潤いとツヤ感アップ、カラーの色持ち向上、エイジング毛のケア。
- おすすめ: 髪の乾燥やパサつきが気になる方。エイジングによる髪の変化が気になる方。
カラーの色持ちを良くしたい方。
- プレックストリートメント(ボンドトリートメント)
- 特徴: カラーやパーマなどの施術中に使用することで、薬剤によるダメージから髪を守り、結合の切断を防ぐトリートメントです。
- 効果: 薬剤によるダメージの軽減、髪の強度維持、施術後の切れ毛やパサつきの抑制。
- おすすめ: カラーやパーマを頻繁に行う方。施術によるダメージを最小限に抑えたい方。
美容室トリートメントの選び方:髪質と悩みに合わせたオーダーメイド
これだけ種類があると、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
美容室でトリートメントを選ぶ際のポイントは、自分の髪質と具体的な悩みを明確にすることです。
- 美容師に相談する: 最も確実な方法は、担当の美容師に相談することです。
プロの目線であなたの髪の状態を正確に診断し、最適なトリートメントを提案してくれます。- 「髪が乾燥してパサつくのが悩みです」
- 「カラーで傷んでゴワつきが気になります」
- 「雨の日に髪が広がるのが嫌なんです」 など、具体的に悩みを伝えましょう。
- 目的を明確にする:
- ダメージ補修が最優先なら: システムトリートメントがおすすめです。
髪の内部からしっかり補修し、強度を高めます。 - うねりや広がりを抑えたいなら: 酸熱トリートメントや髪質改善系のトリートメントが適しています。
自然なまとまり感を求める方におすすめです。 - ツヤと潤いが欲しいなら: 水素トリートメントや高保湿成分が配合されたシステムトリートメントが良いでしょう。
- カラーやパーマのダメージ予防なら: 施術と併用できるプレックストリートメントを選びましょう。
- ダメージ補修が最優先なら: システムトリートメントがおすすめです。
- 予算と持続性を考慮する: トリートメントの種類によって価格帯や持続期間が異なります。
予算と、どのくらいの頻度で美容室に通えるかを考慮し、無理なく続けられるものを選ぶことも大切です。
効果を最大限に引き出すためのホームケアとアドバイス
美容室で最高のトリートメントを受けても、その効果を持続させるには適切なホームケアが欠かせません。
自宅でのケアを怠ると、せっかくのトリートメント効果も半減してしまいます。
- 美容室専売品シャンプー・トリートメントの使用: 美容室で施術したトリートメントの効果を長持ちさせるために、同じラインのシャンプーやトリートメントを使用することをおすすめします。
これらは、サロン施術後の髪の状態に合わせて開発されており、成分の流出を防ぎ、内部に留める効果が期待できます。 - 正しいシャンプー方法:
- シャンプー前にブラッシングで髪の絡まりや汚れを軽く落とす。
- ぬるま湯で予洗いし、髪全体をしっかり濡らす。
- シャンプーは泡立ててから髪に塗布し、指の腹で頭皮を優しく洗う。
- すすぎはしっかりと行い、シャンプー剤が残らないようにする。
- アウトバストリートメントの活用: 洗い流さないトリートメント(ヘアオイル、ミルク、ミストなど)は、ドライヤーの熱から髪を守り、乾燥や摩擦ダメージを軽減します。
タオルドライ後、ドライヤー前に髪全体にムラなく塗布しましょう。 - 正しいドライヤー方法: 自然乾燥は髪にダメージを与える原因になります。
タオルドライ後、すぐにドライヤーで根元から毛先に向かって乾かしましょう。
熱を与えすぎないよう、ドライヤーは常に動かし、最後は冷風でキューティクルを閉じるとツヤが出やすくなります。 - 定期的な美容室でのメンテナンス: 自宅ケアだけでは補いきれない部分もあるため、定期的に美容室でプロのトリートメントを受けることで、常に良い髪の状態をキープできます。
美容師と相談し、理想的な来店頻度を決めましょう。
よくある質問:美容室トリートメントの疑問を解決
Q1. トリートメントはどれくらいの頻度で受ければいいですか?
A. 髪のダメージレベルやトリートメントの種類によって異なりますが、一般的には3週間〜1ヶ月に一度のペースがおすすめです。
ダメージが気になる場合は、はじめは2週間に一度など、頻度を上げて集中ケアするのも良いでしょう。
美容師と相談して、最適な頻度を決めるのが一番です。
Q2. カラーやパーマと同日にトリートメントはできますか?
A. はい、可能です。 むしろ、カラーやパーマでダメージを受けやすい髪を保護するため、同日に行うことを強くおすすめします。
特にプレックストリートメントなどは、施術中に使うことでダメージを最小限に抑えられます。
Q3. トリートメントはどれくらいもちますか?
A. トリートメントの種類や髪質、日頃のホームケアによって異なりますが、一般的には2週間〜1ヶ月程度持続すると言われています。
酸熱トリートメントなど、比較的持続性の高いものは1ヶ月半〜2ヶ月ほど持つこともあります。
Q4. どのトリートメントを選べばいいか分からないのですが…
A. 最も大切なのは、美容師に直接相談することです。
あなたの髪質や現在の状態、普段の悩み、そして理想とする仕上がりを具体的に伝えることで、プロの視点から最適なトリートメントを提案してくれます。
美容室のトリートメントは、ただ一時的に髪を綺麗にするだけでなく、髪本来の美しさを引き出し、日々のスタイリングを楽にするための投資です。
自分に合ったトリートメントを見つけて、毎日が楽しくなるような美しい髪を手に入れましょう。
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